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ウェルビーイングとは?

日本の人事部によれば、「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉とのことです。

1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」と用いられており、企業としての経営の方向性や組織のあり方を考えるときに、目安となる概念の一つとされている。

<以下転載>

「ウェルビーイング」は幸福の概念といわれますが、日本は今、幸福なのでしょうか。国連が2017年3月に発表した、世界155ヵ国を対象にした幸福度ランキングによれば、日本の順位は51位。2016年の53位から、二つ順位を上げました。1位はノルウェーで、上位5ヵ国のうち4ヵ国を北欧勢が占めています。主要な国を見るとカナダ7位、米国14位、ドイツ16位、フランス31位となっており、日本はまだまだ上を目指さなければならない位置にあるといえます。

では、日本の企業における幸福度はどうでしょうか。企業の持続的成長を図る観点として、社員の健康に配慮した経営手法である「健康経営」という言葉が、最近よく聞かれるようになりました。平成26年に社員のメンタルチェックが義務化され、現在は働き方改革のテーマとして長時間労働の是正が課題となるなど、社員の健康維持への注目は年々高まっています。「ウェルビーイング」という概念は、健康経営の考え方をさらに推し進め、社員のメンタルヘルスや仕事へのやる気、企業への愛情といったものまで含めた概念ともいえるでしょう。

「ウェルビーイング」という考え方をいかに企業に持ち込むのか。オフィス用品を扱うコクヨでは、自社の研究機関誌の中で、オフィスに「ウェルビーイング」を取り込むポイントとして、「ワン・カンパニー:組織文化の浸透」、「マインドフル:意識の調整」、「セレクタブル:選択肢の提供」、「コンビニエンス:手軽なアクセス」、「ナッジ:そっと背中を押す手」、「ナチュラル:職場らしさの排除」の六つをあげています。

幸福は定型がないものだからこそ、自分たちに合うもの、自分たちが気持ちよく働けるもの、自分たちが前向きでいられるものは、自らで探さなくてはいけません。人材の獲得競争が激しくなる中、今後日本企業が経営方針として「ウェルビーイング」にどのように取り組んでいくのかが注目されます。

パソナ・パナソニック・ビジネスサービスによれば、「ウェルビーイング」は、働き方改革が進む中、いま注目を集めている概念のひとつであり、労働者の健康やワークライフバランスを整えるために重要な要素である、という。また、海外では企業がより良い組織運営を行うために、ウェルビーイングが必要不可欠な要素であると認知されているようです。
今回はウェルビーイングの定義や意味について解説し、モデルケースとなる海外での事例や統計データを踏まえ、日本企業で効果的にウェルビーイングを取り入れるための方法についてご説明します。

ウェルビーイング(Well-being)という言葉を直訳すると、「幸福」「健康」という意味になります。
健康については、1946年に署名された世界保健機関(WHO)憲章 の前文で「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう。」と定義されています。ウェルビーイングも、同様の意味合いで用いることが多い言葉です。

そもそもウェルビーイングは、社会福祉の分野で利用される専門用語でしたが、近年ではビジネスの場でも使われるようになりました。
特に働き方改革が社会全体で進む現在、企業内の就業環境や組織の在り方について議論する際に「ウェルビーイング」という概念を意識することも多くなっています。

なぜ、近年ビジネスの場にウェルビーイングの考え方が必要とされているのでしょうか。
ウェルビーイングがビジネスの場で重要視されだしたのは、社会における価値観の変化や慢性的な人材不足が原因と考えられます。
日本はもちろん、世界全体で働き方だけでなく、生き方そのものについての価値観が多様化する中、旧来の自己犠牲的な働き方が見直され、自分らしく働ける環境づくりが必要とされているのです。

また、日本をはじめ先進国では、若年人口の減少により労働力が慢性的に不足しています。一方で企業の求人ニーズは、増加傾向にあるとされています。このような「人材減・求人増」の傾向にある現代では、高給与・高待遇を謳うだけの採用活動が通用しなくなっています。
これらの状況から、各企業では他社との差別化を図り、人材の定着率を高めるために「すべてが満たされた状態」であるウェルビーイングを重視した組織運営に注力する傾向が高まっているのです。

国別の幸福度ランキングが示す、日本のウェルビーイングの現状
つぎに、国際連合が2019年に発表した「世界幸福度報告」の統計データより、日本のウェルビーイングの現状をご紹介します。

「世界幸福度報告」によると、2016年から2018年の3年間で、国民幸福度が最も高かった国はフィンランドで、幸福度を数値化した場合7.769だとしています。
一方で、日本は同年のランキングで世界58位、幸福度5.886と先進国の中でも低い結果を出しており、日本においてウェルビーイングはまだまだ浸透していないと考えられます。

ウェルビーイングが今後の企業運営に重要だからといって、例えば単に福利厚生制度を導入するなどしても、効果が出るとは限りません。
むしろ、毎日長い時間を過ごす、オフィス環境に関するアンケートの実施などで、従業員の望む社内環境や働き方、現在感じている不満などを洗い出すとよいでしょう。
社内環境の調査により、例えばデスクの間隔が狭く集中力が損なわれるという声や、オフィス内が殺風景でモチベーションが上がらない、といった声が聞き取れるかもしれません。
そのような現場の声に合わせて、臨機応変にオフィス環境の改善に対応していくことが、企業のウェルビーイング向上を成功させる要素のひとつです。

パソナ・パナソニック ビジネスサービスでは、企業のウェルビーイング向上に向けて コモレビズというサービスを展開しております。気になる方はサービス概要をご確認ください。

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